2025年3月17日現在の市場・経済動向

2025年市場・経済・テクノロジー 分析と動向

為替

ドル円は一時147円台に下落しました。これは、週末に発表された米国のミシガン大学消費者態度指数が市場予想を大幅に下回ったことが影響しました。 主要10通貨では、対ドルでNZドルが最も強く、円が最も弱いという状況です。 日銀は18-19日に金融政策決定会合を予定しており、政策金利は据え置きとの見方が複数のメディアで報じられています。 米新規失業保険申請件数については、2月27日発表の数値が24.2万人となっています。   

株式

米株式相場は続伸が見込まれています。これは、欧米株が全面高となった流れを受けた買い戻しが期待されるためです。 前週末には、米ハイテク株安やトランプ関税の不透明感を背景に、日経平均株価は一時37,000円を割り込みました。 エヌビディアの株価は、3月14日には121.67ドルで取引を終えています。 S&P500構成企業の決算電話会議での「関税」言及については、2月4日の時点でトランプ大統領がカナダとメキシコに対する25%の追加関税を課す大統領令に署名したことを受け、市場の動揺が広がったという過去の動向があります。 2月28日に発表された米1月個人消費支出(PCE)は前月比-0.2%と市場予想に反して減少しました。   

米国債

米国債10年物利回りは、3月13日時点で4.318%となっています。 GDP改定値については、2月19日時点のGDPNowモデルによる2025年第1四半期の成長率予測が2.3%でした。 個人消費については、2月19日時点の報道で、シンガポールの2024年GDP成長が個人消費の強さにより4.4%に達したという情報があります。   

原油

NY原油先物は、3月13日時点で1バレル67.18ドルで取引を終えています。 トランプ大統領の関税発言を受け、過去には米国産原油の需要増が予想される動きがありました。カナダとメキシコは米国への原油供給で上位を占めています。   

金スポット価格については、3月14日発表の三菱マテリアルの小売価格で15,684円/gとなっています。 2月28日に発表された米1月個人消費支出(PCE)デフレーターは前年比+2.5%と市場予想通りに前月(+2.6%)からやや鈍化しました。   

暗号資産(仮想通貨)市場

dlcBTCのビットコインレイヤー2技術を利用したDeFi市場へのアクセスに期待されているという情報は、3月3日時点のレポートに記載があります。 ZKsyncの流動性報酬プログラム「Sunsets Ignite」は、2025年3月17日に終了します。 ステーブルコインの供給増はDeFiプロトコルのバックボーンであり、市場拡大に重要であるとの分析があります。   

全体的なポイント

トランプ大統領の関税発言は、過去には市場に大きな影響を与え、ドル高、株安、原油高、金安の要因となりました。米経済指標は引き続き注目されており、3月17日には米2月小売売上高などの発表が予定されています。 米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値は市場予想を大幅に下回っており、消費者の期待インフレ率は上昇しています。  

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