取引の新たな可能性

CFD取引において、JPY建てペアだけでなく、USD建てペアを活用することで、より多様な取引戦略を立てることができます。

 M4 Marketsでは、主要なCFDのUSD建てペアを提供しており、MT4/MT5といった高機能な取引プラットフォームで快適に取引することができます。 

ここでは、USD建てペアのメリットを最大限に活かした高度な分析手法(テクニカル分析)と取引戦略、そしてM4 MarketsのMT4/MT5でどのように実現できるのか、具体的に解説していきます。

目次:
1. USD建てペアで暗号資産を取引するメリット
ドルコスト平均法
2. USD建てペアの取引戦略
3. USD建てペア取引とMT4/MT5の活用:高度な分析手法
4. ドルコスト平均法以外のUSD建てペアと相性の良いテクニカル分析手法
テクニカル分析例: ボリンジャーバンド、一目均衡表、グランビルの法則、フィボナッチ・リトレースメント
5. まとめ

USD建てペアでCFDを取引するメリット

USD建てペアでCFDを取引するメリットは、以下の点が挙げられます。

  • 高い流動性: USD建てペアは、世界中で最も取引量が多いペアであるため、流動性が高く、スリッページが発生しにくいというメリットがあります。 スリッページとは、注文時の価格と約定時の価格に差が生じることです。
    流動性が高いほど、スリッページが発生する可能性は低くなります。
  • 多様な取引戦略への対応力: USD建てペアは、様々な取引戦略に柔軟に対応することができます。
  • 世界経済の動向を把握できる: USDは基軸通貨であるため、USD建てペアの値動きを通して、世界経済の動向を把握することができます。
  • ドルコスト平均法を用いた積立投資との相性が良い: USD建てで積立投資を行うことで、為替リスクを軽減することができます。

ドルコスト平均法:時間分散でリスクを軽減

ドルコスト平均法は、一定金額を定期的に購入することで、価格変動リスクを軽減する投資手法です。 価格が変動する金融商品に投資する際に有効な方法であり、暗号資産投資においても広く活用されています。

特に、USD建てペアでCFDに投資する場合、ドルコスト平均法は非常に有効な戦略となります。

ドルコスト平均法の仕組み

ドルコスト平均法では、価格が高いときは少ない数量を、価格が低いときは多い数量を購入するため、平均購入単価を抑える効果があります。

これにより、高値掴みを避け、価格変動リスクを軽減することができます。

例:ドル円(USD/JPY)– 毎月10万円でドルを購入する場合

ドル円レート購入数量(ドル)
1月145円689.66ドル
2月140円714.29ドル
3月150円666.67ドル

この場合、平均購入単価は145円となり、単純に3ヶ月目に一括で購入するよりも、平均購入単価を抑えることができています。

ドルコスト平均法のメリット

  • 価格変動リスクの軽減: 価格変動に一喜一憂することなく、淡々と積立を継続することができます。
  • 心理的負担の軽減: 価格が下落している局面でも、機械的に売買することで、感情の起伏を防ぐことができます。
  • 時間分散: 購入時期を分散させることで、リスクを低減することができます。

ドルコスト平均法とUSD建てペアの相性

USD建てペアは、ドルコスト平均法との相性が良い点が特徴です。

ドルコスト平均法でUSD建てペアを購入する場合、円高ドル安になった場合は、例えば、より多くの暗号資産を購入することができます。

逆に、円安ドル高になった場合は、購入する暗号資産の数量は減りますが、保有している暗号資産の評価額は上昇します。

このように、USD建てペアでドルコスト平均法を活用することで、為替変動リスクも分散させることができます。

M4 Marketsでのドルコスト平均法の実践

M4 Marketsでは、MT4/MT5でEA (Expert Advisor) を利用することで、ドルコスト平均法を自動化することができます。 EAは、あらかじめ設定したルールに基づいて自動的に取引を行うプログラムです。

MT4/MT5には、EAを作成するためのプログラミング言語MQL4/MQL5が用意されています。 自分でEAを作成することが難しい場合は、提供されているEAをM4 Marketsで利用することもできます。

USD建てペアの取引戦略

USD建てペアのメリットを活かした取引戦略としては、以下のようなものが考えられます。

取引手法 説明 USD建てペアの特徴 MT4/MT5の活用
スキャルピング 数秒から数分程度の短い時間で、小さな利益を積み重ねていく取引手法です。 USD建てペアは、流動性が高いため、スキャルピングに適しています。 MT4/MT5では、ワンクリック注文や高速注文などの機能を利用することで、スキャルピングを効率的に行うことができます。
デイトレード 1日のうちに取引を完結させる取引手法です。 USD建てペアは、価格変動が大きいため、デイトレードで大きな利益を狙うことができます。 MT4/MT5では、テクニカル指標やチャート分析ツールが豊富に用意されているため、デイトレードに役立ちます。
スイングトレード 数日から数週間程度の期間で、価格変動の波に乗って利益を狙う取引手法です。 USD建てペアは、トレンドが発生しやすいという特徴があるため、スイングトレードに適しています。 MT4/MT5では、チャートにトレンドラインやフィボナッチ・リトレースメントなどの分析ツールを適用することで、スイングトレードに役立ちます。
長期投資 数ヶ月から数年以上の長期的な視点で、暗号資産の値上がりを期待する投資手法です。 USD建てペアは、長期的に見ると右肩上がりの傾向があるため、長期投資にも適しています。 MT4/MT5では、長期的なチャート分析を行うことができるため、長期投資に役立ちます。

USD建てペア取引とMT4/MT5の活用:高度な分析手法

M4 MarketsのMT4/MT5は、USD建てペア取引をサポートする様々な機能を備えています。 特に、以下の機能はUSD建てペアのメリットを活かした高度な分析を可能にします。

機能 説明 USD建てペアの活用
豊富なテクニカル指標 移動平均線、RSI、MACDなど、100種類以上のテクニカル指標が標準搭載されています。
これらの指標を組み合わせることで、多角的な視点から相場分析を行うことができます。
例えば、移動平均線とRSIを組み合わせることで、トレンドの強さだけでなく、買われすぎや売られすぎの状態も判断することができます。
MT4/MT5では、独自のテクニカル指標を作成することも可能です。
プログラミング言語MQL4/MQL5を用いて、オリジナルの指標を開発し、独自の分析を行うことができます。
多様なチャート分析ツール トレンドライン、フィボナッチ・リトレースメント、エリオット波動など、様々なチャート分析ツールが利用できます。
これらのツールを駆使することで、過去の値動きパターンを分析し、将来の価格動向を予測することができます。
MT4/MT5では、チャート上に様々なオブジェクトを描画することもできます。
例えば、サポートラインやレジスタンスライン、チャネルラインなどを描画することで、より詳細な分析を行うことができます。
自動売買 EA (Expert Advisor) を利用することで、自動売買を行うことができます。
EAは、あらかじめ設定したルールに基づいて自動的に取引を行うプログラムです。
MT4/MT5には、EAを作成するためのプログラミング言語MQL4/MQL5が用意されています。
USD建てペアのメリットである高い流動性とスプレッドの狭さを活かしたEAを開発することで、効率的な自動売買システムを構築することができます。
バックテスト 過去のデータを用いて、EAの性能を検証することができます。
バックテストを行うことで、EAの有効性を確認し、改善することができます。
MT4/MT5では、様々なパラメータを設定してバックテストを行うことができます。
例えば、取引期間、取引通貨ペア、リスク設定などを変更することで、最適なEAを開発することができます。
アラート機能 指定した価格に到達した際に、メールやプッシュ通知で知らせてくれる機能です。
アラート機能を活用することで、取引機会を逃すことなく、迅速に注文を出すことができます。
MT4/MT5では、価格だけでなく、テクニカル指標の値やニュースイベントなど、様々な条件でアラートを設定することができます。

ドルコスト平均法以外のUSD建てペアと相性の良い分析手法

    • ボリンジャーバンド:
      価格の変動性やトレンド、反転の兆候を捉えるのに役立ちます。
       USD建てペアは、ボラティリティが高く、価格変動が大きい傾向があるため、ボリンジャーバンドを用いることで、価格の動きを捉えやすくなります。

      MT4/MT5(メタトレーダー4/メタトレーダー5)では、ボリンジャーバンドをチャートに表示することができ、バンドの幅や標準偏差のパラメータを調整することで、分析の精度を高めることができます。

携帯画面からの設定方法:
  1. MT4/MT5の”チャート”画面を開いて、画面上部にある”f”マークをクリック
  2. メインウィンドウ”をクリックし、 “Bollinger Bands”をクリック
  3. 各種設定を完了させ、下面右上”完了”をクリック
  4. チャート上(画面上部)に、価格幅が設定されれば完了

    • 一目均衡表:
      日本発祥のテクニカル指標で、ローソク足、移動平均線、先行スパンなど、複数の要素を組み合わせて、トレンドやサポート・レジスタンス、強弱などを判断するのに役立ちます。

       USD建てペアは、トレンドが発生しやすいという特徴があるため、一目均衡表を用いることで、トレンドの方向性や強弱を把握しやすくなります。 

      MT4/MT5(メタトレーダー4/メタトレーダー5)では、一目均衡表をチャートに表示することができ、各要素の色や線の種類などをカスタマイズすることで、見やすく分析することができます。

携帯画面からの設定方法:
  1. MT4/MT5の”チャート”画面を開いて、画面上部にある”f”マークをクリック
  2. メインウィンドウ”をクリックし、 “Ichimoku Kinko Hyo”をクリック
  3. 各種設定を完了させ、下面右上”完了”をクリック

  • グランビルの法則:
    アメリカの有名なトレーダーであるジョセフ・E・グランビルが提唱した、移動平均線と価格の関係性に基づいた売買ルールです。

     USD建てペアは、移動平均線に沿って価格が推移する傾向があるため、グランビルの法則を適用することで、売買タイミングを的確に判断することができます。

    MT4/MT5では、移動平均線をチャートに表示することができ、グランビルの法則に基づいた売買シグナルを視覚的に確認することができます。

    グランビルの法則は、株価の変動と移動平均線を用いて、市場への参入と退出のタイミングを判断する取引戦略です。

移動平均線を使ったトレード戦略ルール
– 移動平均線(MA)が上昇しているときは、トレーダーは売りポジションを維持
– 移動平均線が下降しているときは、トレーダーは買いポジションを持つべきではない
– 移動平均線はサポートラインまたはレジスタンスラインとして機能することがある
– 株価の買いポジションと売りポジションは、銘柄価格のトレンドに従う
– 売りポジションが反転したときは、反対方向の行動が必要
携帯画面からの設定方法:
  1. MT4/MT5の”チャート”画面を開いて、画面上部にある”f”マークをクリック
  2. メインウィンドウ”をクリックし、 “Bollinger Bands”をクリック
  3. 各種設定を完了させ、下面右上”完了”をクリック
  4. チャート上(画面上部)に、価格幅が設定されれば完了

  • フィボナッチ・リトレースメント:
    フィボナッチ数列に基づいた比率を用いて、価格の押し目や戻りを予測する分析ツールです。USD建てペアは、価格変動が激しいため、押し目や戻りを捉えるのが難しい場合があります。

    フィボナッチ・リトレースメントを用いることで、押し目や戻りの目標値を予測し、効率的な取引を行うことができます。

    MT4/MT5(メタトレーダー4/メタトレーダー5)では、フィボナッチ・リトレースメントをチャートに適用することができ、高値と安値を指定することで、自動的にフィボナッチ比率のラインを表示することができます。

携帯画面からの設定方法:
  1. MT4/MT5の”チャート”画面を開いて、画面上部にある”オブジェクト”マークをクリック
    (オブジェクトマークは、”f”の右側にある⚪︎△◻︎が重なり合ったマーク)
  2. “オブジェクトを追加”をクリックし、”フィボナッチ係数”項目を確認
  3. フィボナッチリトリースメントをタップします
  4. チャート上をタップし始値を設定
  5. タップされた箇所を長押ししながら終値に向かってドラッグ
  6. 座標の完了
    (座標を変更する場合は作成された座標を長押し、”設定”で詳細の変更が可能です)

 まとめ

USD建てペアで取引することは、多くのメリットがあり、多様な分析手法を適用することができます。

M4 MarketsのMT4/MT5を活用することで、USD建てペアのメリットを最大限に活かした取引戦略を実行することができます。 M4 Marketsで口座開設し、USD建てペア取引で各種銘柄に挑戦してみませんか?

口座開設はこちら

関連情報: